“トランプ現象”による怒りのマグマが爆発したということか──。 今月3日、米シカゴで白人を虐待した黒人の男女4人が逮捕された。知的障害がある18歳の男性を縛り上げて監禁。頭部を蹴り、ナイフで額を傷つけるといった暴行を加え、その様子をフェイスブックに公開したのだ。 問題は犯人が「この男はトランプの代わりだ」「白人の連中」といった言葉を繰り返したこと。排他的な言動を繰り返すトランプ氏を攻撃する発言のため、検察は「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」として訴追した。 今回は黒人側が攻撃したわけだが、今後は白人による報復も考えられる。 「この事件は米国がリベンジ社会に向かうサインと言えます」と分析するのは国際ジャーナリストの堀田佳男氏だ。 「メキシコなどに対して過激な言動を繰り返したトランプ氏も、黒人に関しては彼らの集会に参加したりして“黒人と白人は融合すべき”と穏やかな姿勢を示してきた。しかし黒人