受益超過の高齢者と負担超過の若者の世代間格差は1億2000万円。そんな世代会計の試算に衝撃が広がっている。この数字は、法政大学経済学部の小黒一正教授(公共経済学)が発表したものだ。 7月10日に投開票される参院議員選挙では、18歳以上が国政選挙では初めて投票できるようになる。若者世代の参加は社会にどんな変革をもたらすのだろうか。その一つの可能性は、少子高齢化の進行で有権者に占める高齢者の割合が増し、高齢者層の政治への影響力が増大する「シルバー民主主義」現象が改善することだ。ハフポスト日本版の取材に対し、小黒教授は「こういう状況を許容できるのか」と問題を投げかけた。