MJOといえば日本でもっとも知名度の高い現役ビッグバンドじゃないでしょうか? しかも今回のツアーは全国にわたり どこの会場も大入り満員で、これはある意味驚異的です。 日本のバンドはライブハウスですら満員にはほど遠いい現状ですから。 しかも毎年のようにCDをリリースしています。 前から思っていたんですがこの日の公演を聴いてあらためて感じたのは このバンド、オーソドックスな選曲のわりに けっして正統的な演奏ではなく、かなり特異なアレンジと サウンドの響きを持っています。 私見ではありますがやっぱりちょっとヘンなんです・・・ (けっして批判しているのではありません) もちろん編成が独特で、サックスが3本で ホルン2本とチューバが加わって、金管がやっぱりキンキンと? でもそれだけではないアレンジの 「タテヨコ!タテヨコ!」みたいなノリも少々戸惑います。 前衛的とかモダンということではなくD・マシュ
アマチュアバンドの話ですが ビッグバンドのような大人数をまとめるリーダー像の理想といえば 常に冷静で俯瞰からものを見れる人。 しかも団員に対して温厚な態度で接してくれ けっしてミスを糾弾するような攻撃的な言動をとらない つまり、やさしい人がいいのです。 そして楽器がうまい、というのも必須。 ボブ・ミンツァーはまさにそんな印象のひと。 あの、ジャコのエキセントリックなビッグバンドでも 冷静にサウンドをコントロールしていたのはこの人だったように思います。 自身のCDを聴いても感じるのですが、熱い中にもどこか抑制の効いた音作り? つまり、すべてわかって演っているという クレバーであるがゆえのちょっと冷めた空気がよぎったりもするのです。 今日の公演でもまったく同じ印象が残りました。 アレンジも演奏もプログラムも非の打ち所がなくすばらしかったのですが どこかすきま風が吹くと言いますか・・・ この人は
BIGBAND! 誌。こんな雑誌をやっていると ライブに足を運ぶ機会もずいぶんと増えました。 やっぱり音楽好きだからこそですがいろいろと感じることがあります。 そのときに同席していた知人らと感想を語り合ったりもしますが 私の場合、帰路の車の中でその日の公演を反すうすることが常です。 なにがよかったのか?どのあたりがもの足りなかったのか? 最近特に思うのは、アレンジが巧みとかテクニックがどうした・・・ などは、意外とリスナーのハートをかすめてしまっていることが多く では、なにが"わしづかみ"してくれるのかというと それは「芯のある音」なのです。 じゃあそれってなんなのかといえば、たぶん、え〜と、う〜んと ミュージシャンの、その曲に対する思い入れ、それこそが 音に現れるのではないかと思うのです。 これはリーダーのそのステージや曲にかける思いの度合いが メンバーにも伝わり「音魂」となって私たちに
バトルジャズ・ビッグバンドのリハーサル終了後 BIGBAND! 誌のインタビューでドラマー則竹さんにお会いしました。 大学在籍中からスクエアで華々しく活躍していた われわれアマチュアドラマーからしたら、まさに雲の上の人です。 そんな人とお話をできたこと、この上ない喜びです。 ドラマーというとどういうイメージがあるんでしょう? 俺が俺が!的な目立ちたがりや、 一見その筋の人と見間違えそうなチョイワル風、 あるいはプロレスラーのようなムキムキ系? たしかにこういう人もいますが、 意外とジャズの世界では真逆の人が多いように思います。 則竹さんはといえば、ほんとうにスリムでしかももの静か。 リハーサル中も無駄口ひとつなく、演奏に集中しています。 受け答えも実に誠実でとても謙虚です。 「自分なんてまだまだです・・・」なんて言っちゃうんですから。 まだまだのはずないんですが、やっぱり一流の人は 「実る
新宿のライブハウス「サムデイ」のオーナーが こだわり抜いた人選と選曲によって行われたこの日のライブ。 先日、BIGBAND! 誌の取材時にこのバンドのことを 詳しくかつ熱く語っていただいていたので楽しみにしていました。 このバンドとは別に数年前に結成され、今現在も活動している TOKYO LEADERS BIG BANDはアドリブを前面に押し出した まさにストレート・アへッドなビッグバンド。 それに対して、オーナー曰く 「SOMEDAY JAZZ BIG BANDはもうすこしアンサンブルを聴かせたかった」 ということでアドリブは短めで、1曲3分少々で終わってしまい 結果としてこの日の曲数はおのずと多くなっていました。 下記のようにおなじみの曲も多く、リスナーとしてはとても楽しめるプログラムです。 演奏者は短い時間の中で自分を表現することを要求されるのですが そこはこの百戦錬磨のメンバー、
新宿サムデイのGWは 「創立第30周年記念 BIG BAND FESTIVAL」を開催しており 毎日おなじみのバンドが出演しています。 今日はBIGBAND! 誌でもたいへんお世話になってる 羽毛田耕士ビッグバンドの登場! 雨が降っていて、どうかな〜と思っていたのですが 7割がた席は埋まっており、とても盛り上がりました。 今日もコンテンポラリーでムズカシそうなアレンジの曲が並びますが そこは、腕達者なメンバー!なんなくこなしてしまう。 この日は特にシャープな演奏だったような気がします。 観客もスリリングな展開に釘付けになっていました。 羽毛田さんの譜面はたくさん出版されているのですが 彼の音源がないのが残念でなりません。 個人的に、私は気に入った音楽はちゃんとした録音のCDで 何度も聴き返したいほうなので。 (ライブが全て!派ではないということ) 先日、「近いうちにCD出しますよ〜」と言っ
ドッカーンと一曲目から猛スピードで バトルのライブは始まった。おお!来た来た来た! 2/19日、目黒ブルースアレーは立ち見も出る超満席状態。 演奏者も観客も会場はしょっぱなからすごい熱気に包まれている。 いいねいいね。この感じ。 アルバム5thから、立て続けに4曲かっ飛ばした後、 新たにビッグバンドバージョンに書いた ホレス・シルバーの「No Smokin'」を初演! これがまた新鮮な響き。 うーんなんというかビ・バップなバトルというか。(て、まんまです) 「今ここでしか聴けない音」に全力投球している演奏には 終始、ぐぐっと胸ぐらを捕まれる。 スリルと興奮。勢いがあるってなにもの勝る。 ね、佐久間オヤブン。 MCがいつもあたたかく笑いにつつまれるのは なんといってもリーダー吉田さんのお人柄でしょう。 今年はどうやらこの熱いライブが各地で聴けるらしい、との情報も! みなさん、大いに期待して待
BIGBAND!なんていう雑誌を発行していながら 東京にはこんなにもたくさんのプロのビッグバンドが存在していることに驚く。 この日のTBAOも、実はまったくノーマークだった。 結成は2006年ということだから5年も前。 このバンドを率いている渡邉 晋さんはアメリカ在住で 帰郷したときにしかライブは行っておらず あまり名前が周知されていないのも仕方のないところ。 知人から「やや前衛的なコンテンポラリーサウンド」と聞いており この手の隠れファン?でもあり、楽しみにしていた。 始まってみれば、案の定・・・ ビッグバンドにありがちな、「思いっきり盛り上げましょ〜」 みたいな雰囲気はまるでなく ここが山か?と思えばまた谷へと、観客の思惑をみごとに裏切る。 ジャ〜ンと終わるのかと思えばフェイドアウトしてしまい 拍手のタイミングがかわされ、超満員の会場もやや戸惑いを隠せない様子。 しかし、私の感想・・・
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