これまでCSSにはレイアウト方法があまりなかった。これからはFlexible Box LayoutやMulti-column Layout、Grid Layoutを始め、positionプロパティーに使える値の拡充などもあり柔軟に行えるようになるだろうが、それはけっして既存のレイアウト方法が不必要になるということではない。選択肢が増えると受け止めるべきだ。例えばright: 100%や負のマージンを使って親要素の外側左にレイアウトする手法はそのまま使い続けることになるだろう。 ほとんど同じレイアウトを実現するright: 100%と負のマージンの使い分けを通して、レイアウト方法の選択をどう行うべきかという基本的な思想を解説することにより、今後増えてくるレイアウトの選択肢にどう相対すべきかがわかるのではないかと思う。そしてそれはCSSプロパティーの意図された使い方を理解するということでもある