進む「仕事の代替」 ──あなたの研究によれば、法律事務所やコンサル企業などでは、いまでも「グリーディー・ジョブ(強欲な仕事)」が当たり前のように受け入れられています。一方、若い世代のなかには、従来の労働条件に反発する人も出てきました。 仰る通りです。医療業界などはずいぶん変わりました。たとえば昔の小児科医は自営業者が多く、大勢の患者の健康と治療への責任を個人で負っていました。しかしいまは、複数の医師によって交代で診療するスタイルが取り入れられています。 仕事を代わりに引き受けてくれる人がいるシステムは、医師にも患者にも、その家族にもメリットがあります。何百という仕事が同様に変化しています。 最近は就職の際、大手の法律事務所ではなく、小さな事務所を選ぶ人も出てきました。自分と同じような考えを持った人と共に働き、より多くの選択肢を手に入れるためでしょう。 私は不動産の管理を弁護士に頼んでいます
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