良質のエンターテインメントか、体制のプロパガンダか ──『羅小黒戦記』についての考察 – てらまっとのア… 先日、日本語吹き替え版が公開されて話題になっている映画『羅小黒戦記』(ロシャオヘイセンキ)を観てきた。もともとは2019年に中国で制作されたアニメ映画で、先に公開さ… ©Beijing HMCH Anime Co.,Ltd. 日本での公開当時、絶賛評があふれていた中国のアニメ映画『羅小黒戦記』(2019)に対して、「中国共産党のプロパガンダ的な側面があるのではないか」と指摘したところ、ふだん閑古鳥が鳴いているわたしのブログにしてはめずらしく、ちょっとした炎上状態になってしまいました。わたしの文章のせいだけではないと思いますが、Twitterなどの検索で「羅小黒戦記 プロパガンダ」とサジェストされるようになったのが直接の原因のようです。 その後、近現代史や軍事史がご専門の辻󠄀田真佐憲