東京大学に「価値創造学部」が設置されるというニュースに対し、さまざまなコメントが寄せられている。 「ほかの学部は価値を創造していないのか」 「価値創造とは、ずいぶん曖昧な学部名ではないか」 「デザインなら、美術大学で学ぶものではないのか」 「アカデミアの最高峰である東大が、このような学部を作る必要があるのか」 「結局、コンサルタントを輩出するための学部ではないか」 これらの疑問は、単なる揚げ足取りとは言い切れない。「価値」「価値創造」「デザイン」という言葉が、日常ではさまざまな意味で使われているから、このようなコメントが出てくるのはおかしな話ではないからである。 一方で、コメント群を見ながら気になったこともある。こうした批判の中に、そもそも価値とは何か、価値創造とは何を創造することなのか、そして、そこにデザインとは何か、それはどう関係するのかという観点は、どれほど含まれているのだろうか。

