1990年代あたりから文化人類学の分野ではギャンブルやゲームに関する研究が本格化した。本書はその代表的成果のひとつ。著者は98年からラスヴェガスのカジノを舞台にギャンブラー、経営者、マシン製造業者、そして依存症者などへの聞き取り調査を重ねてきた。注目したのはある依存症者が用いた〈ゾーン〉という言葉。勝ち負けではなく、プレイし続けることが目的化した「ハマった状態」を指す。軽度のプレイヤーをこの
伝説のOVAが帰ってきた。ファン待望の続編。「ダイナミックでソリッドでポップにスクラップしつつビルディングする本作で、再び世界を驚愕させるー...はず!」。じゃないのである。 言いたいことが大きく分けて3つある。まず最大の違和感だった『オルタナ』におけるハル子の造形の不可解さについて。次にざっくり手短に『オルタナ』全体の感想を。最後に公開前から感じていた『プログレ』『オルタナ』という企画そのものに対する不満点の列挙。なおネタバレ全開なので本編鑑賞後に読むことをおすすめする。 ※以下、2000年から2001年にかけてリリースされたOVA作品を『フリクリ』、それ以外を『プログレ』『オルタナ』と表記する(追記:『プログレ』の感想はこちら) 何言ってんだこいつ(公式サイトより) ハル子の皮を被ったなにか パンフレットで鶴巻和哉も問いかけている通り、「フリクリってなんだ?」とは難問だ。『フリクリ』の
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