国政選挙が行われる度に、とても陰鬱な気分になる。 俺はひとりの市民として、よりよい社会を将来の世代に手渡すことを今を生きる人々の義務だと思って、様々な場所で意見を表明している。もちろん、それは過ぎ去った時代を生きた人たちから手渡された社会や課題でもある。受け取って手渡す。ふたつを役割を俺たちは担っている。 ミュージシャンとして人気があるかどうかよりも、そうしたバトンを今を生きる一人の市民(国民と書かないのは、同じ社会に暮らしている日本国籍を持たない人たちも仲間だからだ)として握っている事実のほうが、俺にとっては大事なことだ。 誰とも交わらずに音楽を作ることは不可能だ。たったひとりベッドルームでコンピューターを叩いても、そのコピューターは人の手で作られ、様々な人々の手を介して目の前にあるのだから。そうした意味で、音楽は社会と無関係ではいられない。より良い社会など知ったことか!とは言えない。
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