22回目出場の青森山田と、20回目の前橋育英。高校サッカー界屈指の名将が率いる強豪校同士の対決となった選手権決勝は、青森山田が5-0で制し、青森県勢で初めて優勝旗を手にした。この一戦で、解説者の三浦淳寛氏が着目したのが両チームの「心の強さ」。国見高時代に選手権を2度制した三浦氏だからわかる、2人の名将が施したメンタルコントロール術とは。 名将とは、優れた“心理学者”である。これを再認識した第95回高校サッカー選手権でした。 今大会の決勝は青森山田の黒田剛監督、前橋育英の山田耕介監督という、経験と実績を兼ね備えた高校サッカー界の名将同士の対決となりました。この2チームのサッカーを見ていると、両監督が日頃から厳しさと愛を持って指導し、選手たちの「心」を鍛え上げてきたことが、すごく伝わってきました。 例えば、相手に引かれた際のメンタルです。今大会では自陣に守備ブロックを組んで、カウンターとセット