麻生太郎財務相は15日の閣議後会見で、長期金利が約1年4カ月ぶりに一時、0.5%を割り込んだことについて「アベノミクス効果で設備投資は増えているが、銀行からカネを借りない程度にしか設備投資していない。それだけ企業には内部留保が貯まっている。まだ景気回復が本物とはいいがたい」と話した。 「市中で資金が増えても企業が銀行からカネを借りてくれないから、(資金が)国債に回ってしまう。その分だけ金利が下がっている」と指摘した。 13日に発表された4~6月期の実質国内総生産(GDP)が、年率換算で前期比6.8%の大幅なマイナスになったことについては「家電や百貨店の売り上げは(消費税が8%に引き上げられた)4月は大きく落ち込んだが、5月、6月は回復している」と指摘。 足元の景気について「ゆるやかに回復している」との認識を示す一方、来年10月に予定している消費税の10%への引き上げ判断については、「7~9