漁業関係者の多くは、「水産物の安定供給のために、赤字の漁業者を救済せよ」と主張している。 科学的にはじき出された許容量を上回る漁獲を、国が認める不可思議。当然、「乱獲を公認している」との批判があるが、水産庁は「TACをABCに沿って激減させると、漁業者は操業できず、倒産する。すると、水産物の安定供給が困難になる」という。 http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/suisan-oukoku/14119.html これ、全くの嘘。むしろ赤字の漁業者を維持することは、水産物の安定供給にとって、マイナスでしかない。 まず、日本の漁業者は余っている。足りないのは魚だ。横浜国立大学の馬奈木准教授の試算によると、現状の漁獲量を維持するのに必要な漁業の規模は今の15%。要するに85%も過剰な漁船を保持しているのである。 漁業者多すぎ、魚がいない。というのは世界的に共通している。