緑のざわめきや小川のせせらぎ描写はマッドハウスの 真骨頂。「実はフィルムで緑は意外を発色しないので、 それを際立たせるのとか、かなり、イマジカに無理を 言いました」と片渕監督。 (c)2009 高樹のぶ子・マガジンハウス/「マイマイ新子」 製作委員会 ■前編はこちら ■「感動した理由が解らない」という究極の伝達 ──この作品は、ネットでも多くの反響を呼び、上映存続の署名運動(http://www.shomei.tv/project-1385.html)なども起こりました。かつては評論家やプロのライターだけのものだった”映画批評”が、いまは無名の書き手が無報酬でたくさんの意見や感想を披露しています。そうした声は意識されますか? 片渕 『マイマイ新子と千年の魔法』をやるまでは、そんなに意識してなかったかもしれません。実は作り手としての自分は、物事を理屈として言葉に突き詰めないで作っているわけで