スコットランドに勝利し、決勝トーナメント進出を決めて喜ぶ日本代表の選手ら(c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る ラグビーW杯で強豪国アイルランドやスコットランドを次々と撃破し、1次リーグ4戦全勝で決勝トーナメント進出を決めた日本。その勢いは、もう止まらない。AERA2019年10月21日号では、日本代表の成長の秘密を特集。強さのカギは「共生」と「多様性」にあった。 * * * 試合前の国歌斉唱。赤白の桜のジャージーを着た選手たちが肩を組み、言葉をかみしめるように君が代を歌う。そういえば大会前に、南アフリカ出身で、日本チームのゲームキャプテンを務めることもあるピーター・ラブスカフニ(30)は言っていた。 「小さな石が一つの大きな岩になる。まさに私たちがやろうとしていること。一丸となってゴールに向かっていく」 ■国歌の意味まで知る 7月、宮崎市での強化合宿を終えた日本代表は、宮崎県日向