慢性疾患をめぐる「医療費」のリアル完治しにくい病気のことを慢性疾患という。発症後、徐々に進行し、回復に時間がかかり、原因が不明あるいは一つではない。代表的な慢性疾患として、高血圧症や糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病などが挙げられる。 慢性疾患の治療にかかる費用は、疾病や症状にもよるが、保険適用になれば、驚くほど高額というわけではない。ただし、重症化のリスクは常にあり、症状が進むようなら、費用もステップアップしていく。また、いったん発症すれば、10年~20年、場合によっては一生など、治療期間が長期間になりがちだ。 それだけにトータルすれば、かなりの負担となる可能性もある。 今回は、慢性疾患の一つである関節リウマチを20代で発症した患者さんの事例をご紹介しながら、ファイナンシャル・プランナー(以下、FP)として、慢性疾患とお金について考えてみたいと思う。 「まさか…」20代で関節リウマチを発症首
