WIDEプロジェクト/ソニー株式会社 尾上 淳 2012年6月のWorld IPv6 Launchに合わせて、「閉域網」と「インターネット」の混在に起因する、DNSのAAAAフィルタリングが話題になっています。これで思い起こされるのは、日本のインターネットの初期、1989年から1995年まで運用されていた「3系列のDNS」といわれる設定です。 日本のネットワークがインターネットにつながり始めた1989年、DNSをどう設定すべきか数人で頭を悩ませていました。そもそもそれまでは、国内ではネームサーバは使われておらず、組織内のホストはhostsファイルをコピーしたり、NIS(NetworkInformation Service)を使うのが一般的でした。そしてメールはモデムによるダイアルアップ接続で、UUCP(Unix to Unix CopyProtocol)を用いたバケツリレー方式で転送してい