好きでもない、その日たまたま知り合っただけの男とラブホまで行った。すぐ帰ったけどキスだけ何度かした。 その人とは二件目のバーで友達と飲んでいるところをナンパされて、話の流れでカラオケに行くことになった。男女比が三対三でちょうどよかったのもあると思う。カラオケの個室で肩や腰に手を回されたり頬にキスされたり。わたしも手を握り返したり魅力的に見えるように微笑んだりした。でもそれはわたしの中ではただの『接待』で、『演じている自分』だった。女全員でトイレに行ったとき、友達とただでお酒飲めてカラオケできるしね~って笑いあったりもした。このときまでは強かな女の子でいられたと思う。正直カラオケだけで帰りたかった。 そこから一人の男とラブホまで行くことになった詳細は省くけど、今思い出してもわたしは流されまくってた。 ラブホで飲みながら一時間くらい話して 「キスしよっか」「駄目です」「えっじゃあなんでここまで