ほとんどの本には、投資信託を長期保有すれば複利の効果が働いて有利に増やすことができる、と書いてありますし、僕もそう信じてきました。しかし、これまで調べてきたところでは、話はそれほど単純ではないことが分かってきました。 そのことをはっきりとした形で説明してくれた本を、また買いました。こんどはこの本です。吉本佳生氏の「金融機関のカモにならない! おカネの練習問題50」。 このなかに、このエントリの表題にした「リスクがあるとき、複利はひとり勝ちを生む」ということを解説した部分があります。 これは株や投資信託のようにリスクのある金融商品の複利効果がどのように働くのかを示してくれています。結果は驚くようなものになりますが、順を追って説明しましょう。 この本では例を単純化して、1年後に株価が30%上昇するか、もしくは30%下降するような株を2年間運用したと想定しています。 本から説明を引用しましょう。