奈良県は13日、一般用医薬品登録販売者の資格試験を、息子の「替え玉」として受験したとして、大阪府豊中市の置き薬販売会社社長の男性(54)を有印私文書偽造の疑いで県警に刑事告発すると発表した。 県によると、奈良産業大学(同県三郷町)で今月11日実施の試験で、男性は息子(20)の代わりに受験。試験中に試験官が受験票の写真と違うことに気づき、受験をやめさせた。男性は「息子に資格を取らせたかった。息子に断りなく受けた」と話しているという。 登録販売者は薬事法改正で新設された資格。都道府県が試験をする。一般用医薬品を販売する場合、今年6月から、薬剤師か登録販売者の資格が必要になる。【高橋恵子】