2008年10月29日07:00 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 不可思議なモノ、汝の名は、性 - 書評 - 雌と雄のある世界 集英社新書編集部よりいつもどおり献本御礼。 雌と雄のある世界 三井恵津子 「ヒトの性」という「限定的」な科学的知見を、物語と作者の想像力で膨らませて一編の物語にしたのが「できそこないの男たち」なら、「生物の性」という、より「広範囲」な科学的知見を、あくまで生物学的かつジャーナリスティックにまとめたのが本書であり、実に対極的である。両方あわせて読むとよいが、読む順番としては本書が先の方がよいかも知れない。 本書「雌と雄のある世界」は、前述のとおり、またタイトルのとおり、生物学における性を、あくまでジャーナリスティックに、第三者的な視点から描いた一冊。 『雌と雄のある世界』 | 集英社新書より 三井 恵津子(みつい えつこ) 一九五六年お茶の水女子大学理学部