田中氏が言及するHIS Emerging Energy Research社の調査結果によれば、自然エネルギーの導入量が太陽光発電で世界第2位、風力で第4位のスペイン(※1)などの国々が、電力供給が気象条件に左右されるという困難に直面しているのだそうです。 一方で、太陽光発電で世界第1位、風力で3位のドイツ(※1)は、全電源に占める自然エネルギーの割合が17%(2010年※2)という高水準でも今のところは問題なし。文字通り自然まかせの自然エネルギー電力の供給を、一時的に蓄えたり融通しあったりして、需要に合わせてコントロールする能力の有無が、明暗を分けているのです。また、さらなる自然エネルギーの導入を目指すドイツは、先手を打って二次電池などの蓄電デバイスへの投資を進めています。蓄電や融通体制なしに自然エネルギーへの依存度を高めるのは、備蓄なしに石油に頼るようなものなのかもしれません。 ※1 R
![自然エネルギー発電が増えまくっても大丈夫な送電線って?「グリッド」のパラダイムシフトに挑戦する東京大学システム創成学 | greenz.jp グリーンズ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/acbc8df0638c3d0c0793fb277893401a7853ea9a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgreenz.jp%2Fmain%2Fwp-content%2Fuploads%2F2011%2F08%2Feee.png)