6月20日、前任者より市場とのコミュニケーションを重視しているバーナンキ米FRB議長だが、それが常にプラスに働くとは限らないようだ。写真は19日の連邦公開市場委員会後の記者会見を終えたバーナンキ議長(2013年 ロイター/Jason Reed) ベン・バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長にはもう少し、「神秘性」が必要だ。前任者より市場とのコミュニケーションを重視しているバーナンキ議長だが、それが常にプラスに働くとは限らない。最近の市場の反応を見る限り、投資家はバーナンキ議長の言葉を、アラン・グリーンスパン前議長の時と同じぐらい難しく読み解こうとしている。恐らく、少ない言葉の方が多くを伝えるということはあるのだ。 プリンストン大学元教授のバーナンキ議長が率いるFRBは、次第に講釈じみてきている。1つ例に挙げるなら、連邦公開市場委員会(FOMC)声明が長文化している。19日発表された声明は