”暗黙知”という言葉はたいていネガティブな文脈で使われます。 ”暗黙知”でGoogle検索すると、対義語の”形式知”について触れつつ「どうすれば暗黙知を形式知に転換できるか」についてのノウハウが書かれた記事がたくさん出てきます。 暗黙知(個人が持つ知識・ノウハウ)を形式知(文書・マニュアルなどに落とし込んだ他者が共有できる形のもの)に変えるメリットとしては、属人化の防止やスキルの伝達などがよく言われます。 しかし逆に暗黙知のほうが優れている点については語られているのは見たことがありません。 今回は『暗黙知を形式知化するのが常に正解というわけではない』というテーマについて書きます。 ============ ※ 形式知の代表例として、社内共有された社内制度・業務ルール等のドキュメントを想定して書きます 形式知化するとコストがかかり続けます。 初めにドキュメント化するコストはもちろんですが、そ