シャクガ科カバナミシャクに属する蛾の幼虫は、通常は葉や花などを食べる草食系。ところがハワイに生息するほとんどのシャクガの幼虫は、昆虫を捕食する肉食性種なのだという。 その捕食形態がこれまたすごい。葉や枝そっくりに擬態してまずはじっと獲物を待つ。獲物が近づいてきたら、そのしなやかな体の動きを利用して、後ろ足で体を支えて素早く頭と体を反らし、刺のある6本の前足でグパっと捕まえ、虫はもう二度と逃れることができなくなるのだ。まるで食虫植物のようなシャクトリムシなんだ。
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く