「今こそ国際秩序の根幹を守り抜くため、結束して行動しなければならない。暴挙には高い代償を伴うことを示していく」。岸田文雄首相は27日夜、SWIFTに関する米欧の声明に日本も加わることを発表し、こう語気を強めた。プーチン大統領らロシア政府関係者に対する資産凍結もあわせて発表。米欧と歩調を合わせる姿勢を強調した。 【写真】SWIFTの仕組み 日本は北方領土交渉という独自の事情があり、ロシアとの決定的な対立は避けたいとの思いがあった。しかし、首相はこの日、「侵略」との言葉でロシアを批判。「この状況に鑑み、平和条約交渉などの展望について申し上げられる状況にはない」とも語った。政府高官は「今回の官邸は吹っ切れている」と話す。