マリナーズのイチローは日米通算3000安打を達成した翌日のレンジャーズ戦でも安打を重ねた。 2打席目は勢いの死んだ打球が三塁前に転がったことが幸いした。4打席目は七回無死一塁の初球をバント。打球を処理しようとした投手と捕手が交錯する形だった。九回にも遊撃内野安打。いずれもイチローのスピードが生きた安打だった。 守備でも見せ場があった。四回にバードの打球を背走してジャンピングキャッチ。捕球地点はフェンスの手前。打球の角度が浅く、距離感のつかみにくい状況ではあったが絶妙のタイミングでグラブを差し出した。 前日まで詰め掛けていた日本メディアの半分以上が姿を消した。しかし、イチローの様子はこれまでとほとんど変わらなかった。平穏が戻ってきた。(共同)