2月に始まった「プレミアム・フライデー」が定着していない。業務が立て込む月末の金曜日だったこともあるが、否定的な意見で多かったのが、「お金がないのに遊べない」というもの。だが、本当に遊びたいことがあれば、休暇を取ってでも遊ぶだろう。 プレミアム・フライデーがいまいち盛り上がりに欠けるのは、有給休暇の消化率が低い日本にあって多くの日本人が遊び方を知らず、早く退社しても何をしたらよいか分からない、ということが原因ではないだろうか。 日本経済は今、必要性の経済学から一歩抜け出して、「遊民経済学」へと踏み出すべき段階にあると考えている。遊民経済学とは、安くて良い製品を作ることにたけていた日本経済が、遊びを軸とするサービス産業中心の経済に生まれ変わることを指す。 成熟した自由主義経済の中で、世界有数の金融資産を持ちながら、かつ、高齢化が進む日本は、遊民経済学の先頭を切って走る資格がある。 遊びは今後
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