ハインツ・ヴィルヘルム・グデーリアン(Heinz Wilhelm Guderian, 1888年6月17日 - 1954年5月14日)は、ドイツの陸軍軍人。最終階級は陸軍上級大将(ドイツ国防軍陸軍)。第二次世界大戦の前半では第一線の指揮官として軍団長や軍司令官を務め、大戦後半では装甲兵総監(ドイツ語版)・参謀総長代理を歴任した。 2023年現在の日本ではグデーリアンと表記されることが多いが、過去にはグーデリアンとも表記された。Guderian(ドイツ語発音: [ɡuˈdeːʁi̯an] )の原音には「グッデリアン」が近い。 グデーリアン家は大土地所有者の一族で、ハインツはヴァイクセル河畔のクルム (現在のポーランド領ヘウムノ) で生まれた[1]。父フリードリヒ・グデーリアン(ドイツ語版)はプロイセン王国の軍人であったが、これはこの一族としては珍しいことであった。フリードリヒは1914年に退