東海道四谷怪談 『神谷伊右エ門 於岩のばうこん』(歌川国芳) 『四ツ谷怪談』(月岡芳年『新形三十六怪撰』) 四谷怪談(よつやかいだん)とは、元禄時代に起きたとされる事件を基に創作された日本の怪談。江戸の雑司ヶ谷四谷町(現・豊島区雑司が谷)が舞台となっている。基本的なストーリーは「貞女・岩が夫・伊右衛門に惨殺され、幽霊となって復讐を果たす」というもので、鶴屋南北の歌舞伎や三遊亭圓朝の落語が有名である。日本一有名な怪談といわれるほど[1]現代に至る怪談の定番とされ、何度も舞台演劇や映画・テレビドラマ化されており、様々なバリエーションが存在する。 『於岩稲荷由来書上』[編集] 町年寄の孫右衛門と茂八郎という人物が1827年(文政10年)に幕府に提出した調査報告書。各町に古来伝わる逸話や地誌について報告するために書かれたもので、『文政町方書上』という書の中の『四谷町方書上』編の付録という形をとって