「本当の作者」として知られる人物(中心はシェイクスピア)左上から時計回りにエドワード・ド・ヴィアー、フランシス・ベーコン、ウィリアム・スタンリー、クリストファー・マーロウシェイクスピアの最初の戯曲全集であるファースト・フォリオ(1623年)の口絵。銅版画の作者がマーティン・ドルーシャウトであることを示す証拠が多く残っている。ベン・ジョンソンはこの肖像画を「生き写し」と評しているが、これは研究者にとっては驚くべきことである。なぜなら、シェイクスピアが没した時ドルーシャウトはまだ15歳にしかならなかったからである。この銅版画が作成された時でさえ、ドルーシャウトはまだ22歳という銅版画家としては駆け出しに過ぎなかったことも奇妙なことだと考えられてきた。反ストラトフォード派はこうした不可思議な点を疑問視し、この銅版画が実在の人物の表現というよりはむしろ「いかにもそれらしい顔」にすぎないことを示す特