ロシアでは、新型コロナウイルスの感染者が今月上旬以降急増し、8万人を超えています。企業の休業措置や厳しい外出制限などの大きな効果も見られず、プーチン政権は危機感を強めています。 この背景について、ロシア政府がすべての国際線の運航を停止したのが先月下旬になってからで、イタリアなどから帰国した人たちが感染源となった可能性も指摘されています。 こうした事態を受けて、全国一斉で企業の休業措置をとっているほか、感染者のおよそ半分を占めるモスクワでは公共交通機関を利用する際などには市が発行する通行証の携帯を義務づけるなど、厳しい外出制限を続けています。 国営テレビは、モスクワの病院の集中治療室の様子など医療態勢がひっ迫している現状を伝えています。 企業の休業措置や厳しい外出制限などの大きな効果も見られず、プーチン政権は危機感を強めています。