インチョンの空の下 この映画のラストショットは離陸する旅客機をスローモーションで捉えたものです。それが「スローモーション」になど見えず、むしろ、その旅客機が本当にゆっくりと飛んでいるようにも見えてしまうのが、この映画の素晴らしさを端的に示すものだと私は思っているのですが、差し当たりそんな話とは関係なく、しかし、よく見るとその旅客機は「離陸」しているのではなく「着陸」しているようにも、あるいは私の目の錯覚に過ぎないのかも知れないのですが、機影が遠ざかるに連れむしろ高度が下がっているようにも見えます。これはあくまでも私の推測なのですが(高度が下がっているということ自体まるで確かではありませんから推測に推測を重ねるわけですが)、これは空港の敷地内での撮影を許可されず、敷地の外から撮影せざるを得なかった故のことなのかも知れません。何故なら、空港の敷地の外から金網(境界線のイメージ)を跨ぎつつ遠ざか
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く