オーストラリア・ダーウィンの「クロコダイラス・パーク」で餌の肉を見るワニ(2023年8月30日撮影)。(c)DAVID GRAY / AFP 【4月15日 AFP】オーストラリア・北部特別地域(準州)で一時は絶滅寸前となったイリエワニの個体数が、「ワニの楽園」と呼ばれるまでに回復した。 個体数回復に貢献した国際自然保護連合(IUCN)のグレアム・ウェッブ氏は、手っ取り早く死にたいのならば、ダーウィンの川に飛び込めば良いと言った。数分もたたぬうちにワニの口の中だという。 少々荒っぽいたとえだが、オーストラリア北部の水辺に生息するイリエワニの危険性を単刀直入に伝えることは、野放しの狩猟で絶滅しかけたワニの保全に不可欠なのだと語った。 1970年代に政府が保護に動くまで、北部特別地域のイリエワニの個体数は革目的の狩猟と殺処分によって98%減少したとされる。 だが政府のデータによると現在では同地域
