![Amazon.co.jp: エクスペリメンタル・ミュージック―実験音楽ディスクガイド: フィリップ・ロベール (著), 昼間賢 (翻訳), 松井宏 (翻訳): 本](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/db7a6241fdcf66cc7b210a1e93b7c6116603365a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F418qbU6zGIL._SL500_.jpg)
先日のNHKで放映されたスティーブライヒのコンサートについて。オンエア時は気づくのが遅くて最後の5分間ぐらいしか見られなかったのだが、ニコニコ動画等に上がっているので全貌がわかった。Music for 18 musiciansの演奏だが、もう圧巻としか言いようがない。ライヒにしか作れない真にオリジナルな世界が展開される。ニコニコでも、最初のうちはいろいろコメントがついているが、次第に(音楽に聞き惚れているのか)静かになってくる。 生演奏ならではの見どころも多く、基調となるマリンバの演奏者が、途中で交代している様子なども興味深かった。 話が飛躍するが、クラシック音楽*1で決定的に欠けているのは「新作」の存在だと常々思っていた。もちろん現代音楽というジャンルはあるのだが、それがコンサートの主流になっているとはとても言えない。新しい曲が発表されて、最初は賛否両論だが、しだいに優れた作品がコンサー
クラシックのもうひとつの問題は、必要とされる演奏技術が高度になりすぎて、それほど訓練を受けていない「素人」が楽しめて、かつ芸術的にも価値の高いものが、とくにロマン派以降には少ない、ということかもしれない。ましてや現代音楽で素人がアプローチできるものなど皆無だろう。 ということでライヒのclapping music。二人の手拍子だけによる、これ以上単純なものはないという究極のミニマル音楽である。楽器も必要ないし、二人そろえばすぐ試してみることができる。スコアが http://www.lichtensteiger.de/clapping_music.html に置いてある。一人目は延々同じリズムを繰り返すだけ。そして二人目はそのリズムを8分音符一つずつずらして演奏する。単純でありながら奥が深いし、リズムのモアレ効果を体感できる。 実際の演奏はこんな感じ:
昨日のNHK教育テレビでやっていたスティーブライヒに影響されて、今朝のジョギングはミニマル音楽だけで走ってみた。ライヒ、グラスなど: これらをiPodに詰めて走り出す。 音楽のリズムと走るリズムがずれると気持ち悪いかと思ったが、意外にそうでもなかった。走りと音楽のポリリズムが気持ちいい。 逆に、走るピッチに近い曲のときは、遇えてそれに合わせてみると、右足がマリンバに、左肘がクラリネットに、みたいに身体の各所が楽器にバインドされるような不思議な感覚にもなる。 総じてミニマル音楽とジョギングは思ったより相性がよかった。意図的にピッチを伸縮させて楽曲を変換してプレイリストを作れば、トレーニング用の音楽として使えるかもしれない。最初ゆっくり、次第にインターバル練習に入って行く、とか。 昔はフィリップグラスのほうがライヒよりも好きだったのだが、今日久々に両方聞き返してみるとスティーブ・ライヒというの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く