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ブックマーク / rkmt.hatenadiary.org (6)

  • よい論文の書き方 - NextReality

    研究室用に書いた文書を転載します。主に工学系(コンピュータサイエンス系)分野の査読付き学会や論文誌に投稿することを想定しています。 以下は論文を書くときに個人的に気をつけていることです: メッセージをシンプルに:要するに何が言いたいのかが一言でサマライズできていること。記憶に残ること。 メッセージが伝わらないと、そもそも査読で落とされるし、たとえ学会で発表できたとしても誰も覚えていてくれない。実際、国際学会でも発表論文の多くが誰にもリファーされず、翌年になると忘れられている (どんな論文がどのくらい参照されているかはGoogle Scholar, Microsoft Academic Searchなどでわかる)。 問題はなにか・なぜこの問題が重要なのか・問題の原因は何か・どんな解決案を提案するのか・その効果は当か・他にどんな研究があるか(なぜそれらの既存研究ではだめなのか)・誰のために役

    よい論文の書き方 - NextReality
  • オバマのスピーチライターは26歳 - NextReality

    Barack Obama's Victory Speech - Election Results 2008 - The New York Times オバマ候補のacceptance speechは素晴らしかった。特に、最後のほうで106才の黒人女性 (Ann Nixon Cooper)の目を通して1世紀に渡る世界の歴史を俯瞰しつつ未来への意志と希望(yes we can)につなげる、という部分の時空を超えたスケール感は圧倒的だった。"we"を多用して「皆でやるんだ」と強調するところも。ひるがえって日の首相の演説で心に残るものがあるかと考えるとちょっと悲しくなってくる。こういうところは当にうらやましい。 もちろんこの種の練りに練った演説は人だけで作れるものではない。優秀なスタッフの尽力があればこそだ。いったいどんなスピーチライターが関わっているのかと調べてみたら、Adam Frank

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  • ライヒ続き - NextReality

    先日のNHKで放映されたスティーブライヒのコンサートについて。オンエア時は気づくのが遅くて最後の5分間ぐらいしか見られなかったのだが、ニコニコ動画等に上がっているので全貌がわかった。Music for 18 musiciansの演奏だが、もう圧巻としか言いようがない。ライヒにしか作れない真にオリジナルな世界が展開される。ニコニコでも、最初のうちはいろいろコメントがついているが、次第に(音楽に聞き惚れているのか)静かになってくる。 生演奏ならではの見どころも多く、基調となるマリンバの演奏者が、途中で交代している様子なども興味深かった。 話が飛躍するが、クラシック音楽*1で決定的に欠けているのは「新作」の存在だと常々思っていた。もちろん現代音楽というジャンルはあるのだが、それがコンサートの主流になっているとはとても言えない。新しい曲が発表されて、最初は賛否両論だが、しだいに優れた作品がコンサー

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  • clapping music - NextReality

    クラシックのもうひとつの問題は、必要とされる演奏技術が高度になりすぎて、それほど訓練を受けていない「素人」が楽しめて、かつ芸術的にも価値の高いものが、とくにロマン派以降には少ない、ということかもしれない。ましてや現代音楽で素人がアプローチできるものなど皆無だろう。 ということでライヒのclapping music。二人の手拍子だけによる、これ以上単純なものはないという究極のミニマル音楽である。楽器も必要ないし、二人そろえばすぐ試してみることができる。スコアが http://www.lichtensteiger.de/clapping_music.html に置いてある。一人目は延々同じリズムを繰り返すだけ。そして二人目はそのリズムを8分音符一つずつずらして演奏する。単純でありながら奥が深いし、リズムのモアレ効果を体感できる。 実際の演奏はこんな感じ:

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  • ミニマルミュージックでジョギング - NextReality

    昨日のNHK教育テレビでやっていたスティーブライヒに影響されて、今朝のジョギングはミニマル音楽だけで走ってみた。ライヒ、グラスなど: これらをiPodに詰めて走り出す。 音楽のリズムと走るリズムがずれると気持ち悪いかと思ったが、意外にそうでもなかった。走りと音楽のポリリズムが気持ちいい。 逆に、走るピッチに近い曲のときは、遇えてそれに合わせてみると、右足がマリンバに、左肘がクラリネットに、みたいに身体の各所が楽器にバインドされるような不思議な感覚にもなる。 総じてミニマル音楽とジョギングは思ったより相性がよかった。意図的にピッチを伸縮させて楽曲を変換してプレイリストを作れば、トレーニング用の音楽として使えるかもしれない。最初ゆっくり、次第にインターバル練習に入って行く、とか。 昔はフィリップグラスのほうがライヒよりも好きだったのだが、今日久々に両方聞き返してみるとスティーブ・ライヒというの

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  • もうひとつの現実歪曲空間 - NextReality

    (すでにこういうことを把握している人には当たり前すぎる内容かも。今週は論文指導・ポスター指導・プレゼン指導が山積みで、実は同じ原理を繰り返し説明しているだけだと気づいたのでメモしておきます)。 よいプレゼンをする方法も、よい文章(論文)書く方法も、極意はただひとつなのだと思っている。研究内容で事業内容でもおよそ他人に読んでもらったり聞いてもらったりするときのポイントは、 プレゼンする人はその内容を知りすぎている。でも聴く人は生まれてはじめてそのスライドを見る。始めてその話を聴く聴衆の頭の動きをどれだけ予測できるか。シミュレートできるか。 という一点につきる。要は三人称視点で自分のやっていることが見れるか、ということで、金出先生の有名な「プレゼンスライドは重要な順に並べろ」というのも、高城剛氏がコンテンツの極意として語っていた「サビ頭の原則」というのも、ここから演繹できる。もっとミクロな、例

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