先週後半に「アップルのジョナサン・アイブ氏が2019年中に退職する」というニュースが流れてきて、驚いた方も多かったのではないでしょうか。さすがに「アイブ・ロス」、は言い過ぎかもしれませんが……。 1992年に英国から米国に越境し、アップルで工業デザインに携わり、彼のデザインを通じて、やはり1996年にアップルに戻ってきたスティーブ・ジョブズ氏の構想に「形」を与えた人物として、つねに注目を集めてきました。 iMac、iPod、iPhone、MacBook Air、Mac Pro、iPad、Apple Watch、iPhone X、AirPods、HomePodと、次々に登場する新製品には、そのカテゴリのデバイスにとって、あるべき姿が与えられ、奇抜さや驚きよりも「納得感」が強い、そんな印象を受けるようになりました。 しかしボタンやコネクタなど、目に見えるところの細部、さらには基板など目に見えな