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ブックマーク / www.cinra.net (4)

  • 『TENET』考察。「知っている / 知らない」は等しく孤立への道 | CINRA

    クリストファー・ノーランの作品には、人間が孤立してしまうことへの屈折した美学がある。 例えば『メメント』(2000年)では、10分しか記憶を保てない男が、過去の自分の行動を忘れてしまっているがために永久に満たされない殺しの犯人への復讐に衝き動かされ続ける。あるいは『インターステラー』(2014年)では、人類滅亡を打開する策を見つけるべく外宇宙へと旅立つ父と、地球でその帰還を待つ娘のドラマを軸とするが、冒頭で起きた超常現象がじつは量子世界に辿り着いた父からのメッセージだと判明する。それによって滅亡は免れたものの、再会した娘は父よりも遥かに年老いてしまっている。『TENET』同様のスパイ映画である『インセプション』(2010年)にしても、多重構造の夢の世界から帰還した主人公が当に現実の世界に戻って来れたのかを曖昧にしたまま終わる。 こうしたノーランの孤立へのオブセッションは物語にのみ見られ

    『TENET』考察。「知っている / 知らない」は等しく孤立への道 | CINRA
  • 『WIRED』日本版編集長・若林恵が解任。テキストをCCで公開 | CINRA

    久しぶりに若林さんにメールをしたら、その返信が「実は辞めるんですよ」からはじまったものだから、打ち合わせ中に思わず「え!?」と発してしまった。 情報が、「何を言うか」と同じくらい「誰が言うか」が大切な中で、その発信元の主権がメディアから個人に移行したこの10年。その中でもなお圧倒的な「メディア力」を日国内で保持し続けてきたのが『WIRED』日版であったということは、少しでもメディアに関心がある人であれば納得いただける事実だと思う。そしてそれはやはり、編集長の才能と熱量があまりに強烈だったが故に担保されていたということも、同誌を愛するみなさんだったらご存知のはずだ。 かくいう筆者も、毎号毎号、若林さんが書く特集の前書きが楽しみで、(こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、どうしても時間がとれないときは)そのイントロダクションのページだけを読む号もいくつかあった。それくらい、この201

    『WIRED』日本版編集長・若林恵が解任。テキストをCCで公開 | CINRA
  • FACEでグランプリを受賞した青木恵美子が、美術家になるまで | CINRA

    新人アーティストの評価と発表の場として2012年度に創設され、今回で5回目を迎える『FACE 2017(損保ジャパン日興亜美術賞)』。数あるコンペティションの中で注目が集まっていることは、今回だけで902名にも及ぶ作家が出品しているという事実からも窺い知ることができるだろう。 これだけの応募作品が集まる理由は、この賞が「作品位」の方針をはっきりと打ち立てて運営されているからだろう。毎年1000点前後の作品が集められる展の審査では、約70点まで絞る複数回の入選審査とその約70点からさらに9点を選ぶ賞審査の機会が設けられている。審査中は作者名、年齢、性別などの情報が伏せられるので、審査員にとって評価の手がかりになる情報はまさしく「作品」のみだ。 そうした厳正な審査プロセスを経て、今回、栄えあるグランプリに選ばれたのは、幽玄とした無限の広がりを感じさせる抽象画を描く青木恵美子だった。青木に

    FACEでグランプリを受賞した青木恵美子が、美術家になるまで | CINRA
    daysleeeper
    daysleeeper 2017/03/08
    “FACEでグランプリを受賞した青木恵美子が、美術家になるまで”
  • 『嘘じゃない、フォントの話』 | CINRA

    街の看板やポスターなどで、おもしろいとか、かっこいい「文字」を見つけたことはありませんか? 文字には、楽しそうな文字もあれば、繊細な文字、優しい文字もあります。 文字の表情は様々で、そのバリエーションの豊かさに、私たちの日常が支えられているのかもしれません。世の多くのデザイナーは、人々に何かを伝えるときに、 どんな文字を使うべきかといつも試行錯誤を繰り返しています。最近では、デザイナーに限らず、多くの人がパソコンで文字を選べる時代になりました。そんな時代だからこそ、もっと文字の面白さや奥深さを伝えたい。 日の文字を支えてきた企業「モリサワ」の協力のもと、みなさんの知らない文字の素敵な世界にご招待します。 文字について少し詳しく知るだけで、毎日がもっと楽しくなるはずです。

    『嘘じゃない、フォントの話』 | CINRA
    daysleeeper
    daysleeeper 2010/08/23
    連載 フォント 祖父江慎
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