押井守監督のアニメ映画 『GHOST IN THE SHELL/ 攻殻機動隊』(1995年) をハリウッドが実写映画化したことで、押井作品が再び注目されている。押井版『攻殻』が国内外のSF映画に与えた影響とテーマの普遍性を考察する。 2017年公開の米国映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、士郎正宗による日本のマンガ『攻殻機動隊』(1989年連載開始)を原作としている。だが、作中のビジュアルや設定の多くは、原作マンガを初めてアニメ映画化した押井守監督の『GHOST IN THE SHELL/ 攻殻機動隊』(95年)へのオマージュに満ちている。 2017年春に公開されたルパート・サンダース監督『ゴースト・イン・ザ・シェル』では、スカーレット・ヨハンソンが脳以外全身サイボーグの捜査官を演じた (C)MMXVI Paramount Pictures and Storyteller Distrib