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ブックマーク / yoghurt.hatenadiary.com (2)

  • レイシストの友人 - 未来の蛮族

    つきあいが途絶えてしまってもう長い年月が経つのだが、僕にはかつてレイシストの友人がいた。彼の差別対象は両手の指では足りないほど多岐にわたるものだった。 中国人。韓国人。ユダヤ人。女性。左翼。同性愛者。生活保護受給者。身体障害者。精神障害者。路上生活者。 まるで、自分と異なる属性をもった全ての人々が彼の敵であるかのようだった。 彼が沖縄人の僕を差別しなかったのは実に不思議なことだったが、いまとなっては何となくその理由がわかるような気がしないでもない。自分が攻撃対象ではないといっても、彼がところ構わず差別感情を撒き散らすのを見るのは、あまり愉快なものではなかったが、彼は友人としては、実に誠実な男であって、僕とのつきあいの中で、信義にもとるような振る舞いをしたことは一度たりともなかった。ユーモアの感覚にも優れていた。愛すべき点は確かにあった。 当時、僕も彼も学生で、彼は上野のコンビニエンスストア

    レイシストの友人 - 未来の蛮族
  • せめて、もっと人殺しの顔をしろ - 未来の蛮族

    TVでは、芸能人が我々に呼びかけている。「デマに騙されないようにしよう」ずいぶんと難しいことを言ってくれる、とおれは思う。デマに騙されようと思って騙される人間はいない。みな、正しいことをするつもりで間違えるのだ。 芸能人たちはこんなことも言っていた。「被災者の気持ちになって考えよう」確かにこれは大事なことだ。けれど、難しい。とりわけおれのような人間にとっては。おれは頭が悪いから、福島の原発について、土地を奪われた人間の気持ちをほんとうには想像することはできない。ただ、自分に置き換えて考えてみることしかできない。 もしも、自分の住む街に原子力発電所があったらどうだろう? 自分の故郷が、放射性物質に汚染されてしまって、二度と帰ることできなくなってしまったらどうだろう? しかも、その原子力発電所は遠く離れた東京に電気を供給するための施設なのだ。なぜ、自分たちだけが、東京の犠牲にならなければならな

    せめて、もっと人殺しの顔をしろ - 未来の蛮族
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