1.教条的な論証 アイドルは恋愛をしない。 ありえない行為を禁止することはできない。 よって、恋愛禁止ルールを設けるのは誤りである。 2.実質的な論証 恋愛禁止ルールがなくても、「アイドルは恋愛をしない」という信仰にもとづいて活動するアイドルはおり、その姿勢を支持して応援するファンもいる。 恋愛禁止ルールがなくなっても、「アイドルは恋愛をしない」という信仰をもつファンはいなくならないし、その期待にこたえようと考えるアイドルはかならずあらわれる。 「アイドルは恋愛をしない」という信仰は、恋愛禁止ルールがなくても市場原理によって守られる。 むしろ、恋愛禁止ルールは「恋愛は自由」という市民社会の良識と信仰との摩擦を高める逆ローションの役割を演じてしまっている。 恋愛禁止ルールは、「アイドルは恋愛をしない」という信仰の市民社会への侵犯ととらえられ、信仰自体への攻撃を誘発しているのである。 日本の人