自分は、あらゆる女性差別に声をあげる「フェミニスト」だと思っていたら、いつの間にか「ミサンドリー」(男性嫌悪)になっていた――。ある女性の話です。 近年の、ブームともいえるフェミニズムの盛り上がり。夫婦別姓が盛んに議論されたり、日本でも韓国のフェミニズム文学「82年生まれ、キム・ジヨン」が大ヒットしたりと、ここ数年で社会のジェンダー意識が変わっている気がします。それは「こんなのおかしい」と声をあげた多くの女性や、フェミニストの方々の活動の“たまもの”だと私は思います。 一方で、まれに耳にするミサンドリー(男性嫌悪)とフェミニズムというのは全くの別物です。ミサンドリーは男性への憎悪感情から男性差別をする人のこと。フェミニストは、社会におけるあらゆる性差別から、女性を解放し、その権利を主張する人のこと。女性の権利を獲得するために、男性を差別していいわけではありません。実は、私はつい最近までミサ