Jリーグは17日、都内で理事会を開き、経営難にあえぐJ1大分に公式試合安定開催基金から計6億円を融資することを決めた。今季ホーム残り2試合を開催するため11月末までに必要な3億5000万円をまず融資し、来年1月末までにさらに2億5000万円を貸し付ける。 Jが把握する大分の経営状況は累積損失11億円、債務超過5億6000万円、来年1月末の借入金12億円という惨状。Jリーグ・鬼武健二チェアマンは「存続が危ぶまれるほど深刻な経営危機。破綻(はたん)に近いといって過言ではない」とまで語った。今季スポンサーや入場料収入が見込みより大幅に減った影響に加え、「再建途上の会社として、あってはならない経営が行われていた」と鬼武チェアマンは指摘。具体例に、高額報酬を要す外国人から外国人への監督交代や、選手獲得などに費用を要したことをあげた。 同基金は本来、クラブの資金難で公式戦が開催できなくなるのを防ぐため
Jリーグが、経営難に陥った大分に対し、総額6億円に及ぶ巨額融資を行うことになった。17日、東京・本郷のJリーグで理事会が行われ、公式試合安定開催基金の投入が承認された。同基金の残高は約10億円で、半分以上を大分に貸し出す異例の事態となった。また、東京Vは、Jリーグから課された5億4000万円のスポンサー料を確定し、新経営陣による来季のクラブ運営が承認された。岐阜の基金返済の延長も承認されるなど、クラブの経営難が浮き彫りになる理事会となった。 状況は予想以上に悪化していた。鬼武チェアマンは「経営破たんに近いといっても、過言ではない」と厳しく言い放った。大分は今月末までにつなぎ融資の返済に2億円、人件費支払いなどに1億5000万円、計3億5000万円が必要だった。選手への給与も払えない状況で、今季残りの公式戦続行すらままならない。やむなくJリーグは、この3億5000万円を「公式試合安定開催基金
Jが大分に6億円を融資…返済期限なし Jリーグは17日に都内で理事会を開き、深刻な経営難で今季残り主催2試合の開催が危ぶまれている大分に対し、公式試合安定開催基金から計6億円を融資することを決めた。J1最終節(12月5日)までに必要な金額は3億5000万円だが、その後も人件費、施設使用料などばく大な諸経費の支払いが残っているため、来年1月31日までに2億5000万円を追加融資することになった。 鬼武チェアマンが「経営破たんに近い状態。あってはならない経営が行われた」と話した通り、借金返済のために借金を重ねてきた大分の累積損失は約11億円、債務超過が約5億6000万円で、来年1月31日時点の借入金は約12億円に上る。開幕から低迷してJ2降格が決まった今季は入場料収入が約6000万円減り、スポンサー料の未払いなどもあって資金繰りがさらに悪化していた。 大分からは現時点で来季の再建計画が提示さ
東京Vは新経営陣による運営が認められた。鬼武チェアマンは「11日に東京Vから提出されたスポンサーリストを精査した上で、2010年もJ2で戦うことを承認しました」と語った。5億4000万円のスポンサー料を確定できなければ退会という条件を付けていたが「それを超えるスポンサー料を達成した。支払い時期など条件も確認した」。ただ、「これで盤石かというと必ずしも、そうではない。今後もイバラの道は続くはず。乗り越えるハードルは高く、多い」と、今後への懸念も付け加えた。 Jリーグが、クラブの経営状況などをチェックする予算管理団体の状態は継続し、経営について指導、助言をしていく。スポンサー料は確定したものの、羽生事務局長は「キャッシュフローに懸念がある」と説明した。通常はJから融資を受けたクラブに対する処置だが、鬼武チェアマンは「日本テレビが撤退しゼロの状態になるため、チェックや助言が必要」と語った。 厳し
責任痛感する東京V会長 Jリーグからの承認を受けた東京Vの崔会長は「この先に重い責任を感じる」と厳しい表情は崩さなかったが、「東京Vが先に向かって頑張って行くんだ、という感慨深い気持ちにもなった」と、ひとまず危機を脱したことに安堵した様子だった。 今後のクラブ運営については「地域密着が大前提。一から地道な形で地域の皆さんと手を取り合って盛り上げていくしかない」と決意を表明。鬼武チェアマンは「名門再建のためにアドバイスしていきたい」と支援を約束した。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く