次へ: 目次 目次 確率的言語モデルによる自由発話認識に関する研究 博士(工学) 村上仁一 豊橋技術科学大学 論文要旨 確率的言語モデルによる自由発話認識に関する研究 日本文音声入力においては、音声の持つ物理的特性に着目した音声認識装置の 限界を克服するため、日本語の文法や意味を用いた自然言語処理を併用するこ との必要性が指摘されている。この場合の言語処理の方法として、多くの言語 モデルがあるが、大きく分類してルールベースの言語モデルと確率ベースの言 語モデルがある。 言語の確率ベースの研究を行なう場合、基本的には大量のテキストデー タ量が必要である。英語ではデータベースの重要性が認識されていて古くから Brown corpusやAP corpusなどがあるが、しかし日本語ではコンピュータに読 み込める形式で利用できる大量のデータベースが最近まで存在していなかった。 そのため、確率的な言語