「モチベーションが上がらない」という悩みは、ビジネスパーソンなら誰もが一度は抱えたことがあるはずだ。そんなときは自分の感情と折り合いをつけ、何とかやりくりしているのではないだろうか。 しかし、モチベーションが上がらなくても、結果を出さなければいけないのが「仕事」である。特に勝負の世界ともなれば、モチベーションが上がらなかったので負けました……なんて話は通用しない。過酷な練習、試合の重圧の中で、彼ら、彼女らは、どのようにしてモチベーションを維持しているのだろう。 そこで今回、“侍ハードラー”や“走る哲学者”の愛称で知られる元陸上競技選手の為末大さんを直撃。世界陸上ヘルシンキ大会の400mハードルで銅メダルを獲得、現在も男子400mハードルの日本記録を保持し、日本のスポーツ界をけん引してきた人物だ。どうやってモチベーションをコントロールしているのか、話を聞いてみた。 ――為末さんは、そもそも「