タグ

ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (264)

  • 太陽系に未知の惑星、99.6%存在、天の川の方向

    一部の天文学者たちは、太陽系外縁のどこかに、地球のおよそ6倍の質量をもつ惑星が潜んでいると考えている。(CALTECH/R. HURT (IPAC)) 太陽系にまつわる謎のなかでも特に興味深いのは、海王星の外側に巨大な氷の惑星が当にあるのかどうか、という問題だ。もし実在すれば太陽系第9の惑星となることから、仮に「プラネット・ナイン」と呼ばれているが、この仮説は、提唱された当時から賛否両論を巻き起こしてきた。一部の小さな天体が描く奇妙な軌道から推定されたものだからだ。 そんななか、米カリフォルニア工科大学の天文学者であるマイク・ブラウン氏とコンスタンティン・バティギン氏は、もしプラネット・ナインが実在するとすれば、これまで考えられていたよりも地球に近く、より明るく、見つけやすいだろうという分析結果を発表した。両氏による論文は、学術誌「Astronomical Journal」に8月22日に

    太陽系に未知の惑星、99.6%存在、天の川の方向
    death6coin
    death6coin 2021/09/05
    “また、質量は地球の約6倍である可能性が高い。地球よりは大きな岩石惑星か、あるいは海王星よりは小さなガス惑星”岩石惑星というには氷成分が多そうだが。冥王星のことを考えると。
  • 野生のシカの4割に新型コロナの抗体、集団感染の可能性、米国

    新たな研究により、オジロジカが野生環境でコロナウイルスにさらされていることがわかった。感染した人間がシカにも感染を広げている可能性がある。(PHOTOGRAPH BY BEN HASTY, MEDIANEWS GROUP/READING EAGLE VIA GETTY IMAGES) アラスカを除く米国全州に生息するオジロジカ(Odocoileus virginianus)が、自然環境で広くコロナウイルスにさらされているようだ。 米農務省(USDA)が、ミシガン、イリノイ、ニューヨーク、ペンシルベニア各州にすむオジロジカ600頭以上から、過去十年間にわたって採取してきた血液サンプルを分析したところ、2021年1月〜3月にかけて検査した野生の個体152頭の40%から新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体が発見された。野生のシカへの感染の証拠を探る初の研究結果として、査読前の論文を投

    野生のシカの4割に新型コロナの抗体、集団感染の可能性、米国
    death6coin
    death6coin 2021/08/06
    シカ熱
  • “宮脇方式”の「ミニ森林」が世界で増加、都市部の植樹で人気

    オランダに作られたミニ森林。同様の森林作りは、世界中に広がりつつある。(PHOTOGRAPH BY IVN NATUUREDUCATIE) ある暖かい6月の午後、オランダの町ユトレヒトでは、ニレとヤナギの茂みでカササギが鳴き、葉の上を甲虫が這っていた。すぐ隣には18階建てのビルが建ち、電車の線路が走っている。ここは、「ムジークプレイン(音楽の広場)」と名付けられた小さな人工森林だ。広さは、近くにあるバスケットボールコートとさほど変わらない。2018年に木が植えられる前は駐車場だった。 同じような「ミニ森林」は、オランダ全土で144カ所に作られ、ユトレヒトだけでも7カ所にある。同国のミニ森林計画を率いる団体「IVNネイチャー・エデュケーション」によると、2021年末までにその数は200カ所に増える予定だという。 小さな土地を活用してできるミニ森林プロジェクトは、日の植物学者である宮脇昭氏の

    “宮脇方式”の「ミニ森林」が世界で増加、都市部の植樹で人気
  • 人間の足が続々漂着「セイリッシュ海の謎」、科学で解明

    カナダ西海岸のセイリッシュ海。バンクーバー島と北米大陸に挟まれた内海だ。(PHOTOGRAPHER JOHN ZADA, ALAMY STOCK PHOTO) 2007年8月20日、カナダ、ブリティッシュコロンビア州ジェデディア島の浜辺で、男物のジョギングシューズが片方だけ落ちているのを、12歳の少女が見つけた。の中には下が、そしてその中には、人間の足が入っていた。 それから6日後、近くのガブリオラ島で海辺のハイキングを楽しんでいたカップルが、黒と白のスニーカーを発見した。その中にも、やはり腐敗した足が入っていた。ジェデディア島で発見されたと同じサイズだったが、2つが同一人物のものでないことは明らかだった。発見された足は、どちらも右足だったのだ。 通報を受けた警察は、あぜんとした。「ほぼ同時期に2人の人間の足が発見されるなんて、怪しすぎます。1個見つかるだけでも100万分の1の確率に

    人間の足が続々漂着「セイリッシュ海の謎」、科学で解明
    death6coin
    death6coin 2021/04/24
    “王立カナダ騎馬警察のギャリー・コックス氏”なんで騎馬警察の人が答えているんだ?警邏関係が仕事だと思っていた
  • 太古の地球にティラノサウルスはどれほどいたのか、研究

    地球上にどれくらいのティラノサウルスがいたかを調べた結果、200万〜300万年にわたり、常に約2万頭が生息していたらしいことがわかった。(ILLUSTRATION BY STOCKTREK IMAGES, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 6700万年前の米国モンタナ州にタイムトラベルしたら、ある暴君の支配域に入ることになる。その暴君とは、ティラノサウルス(Tyrannosaurus rex)だ。ただし、あの世界に足を踏み入れる前に知っておきたいことがある。ティラノサウルスはどれくらい近くにいるかだ。 そんなことを知るのは不可能と思うかもしれない。しかし、ティラノサウルスに関する20年分の研究成果を基にした最新の論文が、ティラノサウルスの生息する密度(個体群密度)を導き出した。それによれば、ティラノサウルスは半径6キロ圏内に1頭の割合でいたと考えられる。東京都の広さなら2

    太古の地球にティラノサウルスはどれほどいたのか、研究
  • マヤの首都に異なる文明の「飛び地」を発見、謎深まる

    グアテマラ北部に位置するマヤの古代都市ティカルの発掘調査により、メソアメリカの2大文明の関係について新たな知見が得られた。(PHOTOGRAPH BY SHUTTERSTOCK, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 起伏に富んだ景色の中で、それは肉眼でも地図上でも単なる丘にしか見えなかった。しかし考古学者らが、LiDAR(光による検知と測距)と呼ばれるレーザースキャン技術で撮影した航空写真を拡大してみると、何世紀も土や植生の下に隠れていた人工的な構造物の形がはっきりと見えた。グアテマラ北部の低地にある古代マヤの都市国家、ティカル遺跡でのことだ。 ピラミッドだと判明したその建造物は、大きな中庭を囲むように小さな建物が並ぶ古代の居住地区の一部であることがわかった。だがこれらの建物は、それまでにティカルで発見された建物とは異なっていた。形や向きなどの特徴が、ティカルから西に約13

    マヤの首都に異なる文明の「飛び地」を発見、謎深まる
    death6coin
    death6coin 2021/04/21
    甲骨文の解析から殷が首都の周りに征服した国の子都市を造らせていたんじゃないかって説がなかったか。連想させられるものがある
  • 人はなぜ石を積むのか、世界中にある「石積み」

    オーストリアのツィラー渓谷の山々を訪れた登山者は、ギンツリング村に近いペータースケフルの山頂付近で、石積みの群れを目にする。(PHOTOGRAPH BY ANDREAS STRAUSS, ALAMY) 米メーン州にあるアーカディア国立公園を歩いていると、巨大な花崗岩(かこうがん)に交じって、明らかに人の手によって積み重ねられた石に目が留まるだろう。石を積んだ2の支柱の上に長方形の石板が置かれ、さらにその真ん中に、先端が尖った小さな石が載っている。子どもが遊びで作ったのかと思われそうだが、きちんとした目的があり、アーカディアが誇る大切な遺産の一つして保護されている。 この石積みは「ベイツ・ケルン」と呼ばれている。「ベイツという名は、アーカディア国立公園があるマウント・デザート島の開拓者ワルドロン・ベイツにちなんでつけられました。現在使われているハイキングコースのいくつかは、1900年代にベ

    人はなぜ石を積むのか、世界中にある「石積み」
    death6coin
    death6coin 2021/04/11
    重力への反抗心かな。人が二足歩行でなかったら、石を積んだだろうか?
  • 1800年前の鎖かたびら、ゲーム用3DCG技術でリアルに復元

    約1800年前の現在のデンマークで、戦いに勝った後、神に捧げるため沼に投げ込まれた重さ10キロの鎖かたびら。「ヴィーモーセ・コート」と呼ばれている。(PHOTOGRAPH BY M.A. WIJNHOVEN) 西暦200年頃、現在のデンマークのどこかで、地位の高いゲルマン人戦士が討ち死にした。戦いが終わると勝利者は、2万個近い小さな鉄の輪をつないだ貴重な鎖かたびらをその戦士から剥ぎ取った。そして、勝利に感謝して、神への生け贄として沼に投げ込んだ。(参考記事:「古代の蛮族ゲルマン軍、数倍規模か、定説覆す発見」) 「ヴィーモーセ・コート」と呼ばれる重さ約10キロのこの鎖かたびらは、19世紀後半、デンマークのヴィーモーセ近郊で考古学者によって発見された。沼の中が低酸素だったおかげで、保存状態はほぼ完ぺきだ。(参考記事:「有名なバイキング戦士、実は女性だった」) 投げ入れられてから1800年以上が

    1800年前の鎖かたびら、ゲーム用3DCG技術でリアルに復元
    death6coin
    death6coin 2021/04/06
    “「20個や100個であれば問題ありません。1万9000個となると、シミュレートするのは大変です」とモスクビン氏は言う。”三体問題的な?
  • ギャラリー:もう見られないバーミヤン大仏、破壊前の貴重な写真9点

    写真家のパスカル・メートル氏が1996年に訪れたとき、アフガニスタン中央部のバーミヤン渓谷にはまだ2体の仏像があったが、その5年後の2001年3月、タリバンによって破壊された。写真は大きい方の仏像。

    ギャラリー:もう見られないバーミヤン大仏、破壊前の貴重な写真9点
  • 東アフリカのバッタ大群、大量の殺虫剤に「相当な」環境リスク

    夜明けに農地を横切ってケニア山の森林に向かうサバクトビバッタ。上空から撮影。(PHOTOGRAPH BY DAVID CHANCELLOR) 2019年後半以降、サバクトビバッタの大群がアフリカ北東部の「アフリカの角」を覆い尽くし、農作物や牧草地をい荒らしてきた。その対策として、バッタを追跡して退治するための驚くべき大規模な作戦が開始された。(参考記事:「バッタ大量発生、数千万人に料危機の恐れ、東アフリカ」) 国連糧農業機関(FAO)が主導する東アフリカ8カ国での殺虫剤の散布活動の結果、最悪の事態は今までのところ回避されている。FAOの推計では、この作戦のおかげで2020年にはアフリカの角およびアラビア半島南部のイエメンに住む2800万人分の料と牧草地が守られた。(参考記事:「アフリカでバッタ大量発生の第2波、料不足の危機」) サバクトビバッタの大群を突っ切って急降下するソウゲン

    東アフリカのバッタ大群、大量の殺虫剤に「相当な」環境リスク
  • カリブ最初の民はほぼ絶滅していた、南米から侵入者

    カリブの交易商人たちがバハマ諸島に近づく。スペイン人が到来する以前、こうした古代の交流システムが島々を結んでいた。(PAINTING BY MERALD CLARK, STONE INTERCHANGES IN THE BAHAMA ARCHIPELAGO) 700以上の島々が点在するカリブ海。人類は、いつからどのようにしてこの島々に住むようになったのか。考古学者たちは長年にわたり、大胆な航海者たちの起源と移動ルートを解明しようと苦心してきた。そして今、古代人のDNAから、島々の秘められた歴史が明らかになりつつある。 驚くべき発見のひとつは、スペイン人の侵略が始まる1492年より1000年以上前に、南米からの新参者たちがカリブ諸島の先住民をほぼ絶滅させていたかもしれないということだ。さらに、スペイン人が到来した時代の島民も数は、これまでの推定よりかなり少なかった可能性も浮かび上がった。 数

    カリブ最初の民はほぼ絶滅していた、南米から侵入者
    death6coin
    death6coin 2020/12/27
    チャタム諸島のポリネシア人がニュージーランドのマオリに襲撃されて全滅していたって歴史を思い出した(先祖は同じ)
  • 地球上の人工物と生物の総重量が並ぶ、研究

    コンクリート製の橋やガラス張りの建物からコンピューターや衣服まで、人間が作ったあらゆるものの総重量が、地球上の生物の総重量を超えようとしていることが新たな研究で明らかになった。(PHOTOGRAPH BY MCNAIR EVANS/REDUX) 環境保護論者はしばしば、人類が地球環境に与える負荷を「フットプリント(足跡)」と呼ぶ。それを小さくする必要があると訴えるが、このほど新たな研究により、人類が残した「足跡」の途方もない大きさが示された。 地球上の生物の総重量は約1兆1000億トンで、近年はあまり変化していない。それに対して、コンクリート舗装やガラスと金属でできた高層ビルから、ペットボトルや衣服やコンピューターまで、人間が建造・製造したものは指数関数的に増えている。12月9日付けで学術誌「ネイチャー」に発表された論文によると、両者の総重量は現在、ほぼ同じであり、年内に人工物のほうが上回

    地球上の人工物と生物の総重量が並ぶ、研究
    death6coin
    death6coin 2020/12/11
    地球上の誰かがふと思った
  • 米国の新型コロナ死者数、ベトナム戦争を上回る

    米国での新型コロナによる死者数がベトナム戦争での死者数を上回った。そのほか、過去の戦争での死者数と比較してみると、新型コロナの恐ろしさが見えてくる。

    米国の新型コロナ死者数、ベトナム戦争を上回る
  • タイで話題の「陸を行進するエビ」、謎を解明

    淡水エビ(学名Macrobrachium dienbienphuense)の大移動。タイ、ウボンラーチャターニー県の急流ラムドゥアンの近くで撮影。(PHOTOGRAPH BY WATCHARAPONG HONGJAMRASSILP) タイには、毎年雨期になると、川を出て神秘的な夜の「行進」をするエビがいる。バンコクで生まれ育ったワッチャラポン・ホンチャムラッスィン氏は子どもの頃、テレビのそんな報道に心を奪われた。 ホンチャムラッスィン氏は生物学の学士号を取得した後、2017年にナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーになり、米国のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で魚類の攻撃行動とコミュニケーションを研究した。それでも、子ども時代に強烈な印象を植え付けられたエビのことは忘れていなかった。 「わずか5分間の放送でしたが、20年間ずっと頭の中にありました」 行進するエビは観光客

    タイで話題の「陸を行進するエビ」、謎を解明
    death6coin
    death6coin 2020/12/04
    エビが攻めてきたぞ
  • 14年間隠されていた「決闘する恐竜」化石、ついに表舞台へ

    2006年に、民間の化石ハンターが発見したティラノサウルスとトリケラトプスの化石。最近になって米国ノースカロライナ州の博物館に買い取られたことにより、研究が進むと期待されている。(PHOTOGRAPH BY MATT ZEHER) 10年以上、古生物学者たちが行方を気にしていた化石がある。有名な2つの恐竜ティラノサウルスとトリケラトプスが一緒に保存されている貴重な化石だ。しかも、2頭はしっかりと組み合い、まるで戦っているかのように見える。 化石には、「決闘する恐竜」というニックネームがつけられた。どちらの個体もそれぞれ優れたサンプルであるうえに、2頭の恐竜がひとつの化石に収まっているというのは極めて珍しい。死後にたまたま同じ川の砂州に流れ着いて重なり合ってしまったのか、それとも、当に格闘したまま一緒に息絶えたのか。その答えを知りたくても、これまで科学者がその化石を研究する機会はなかった。

    14年間隠されていた「決闘する恐竜」化石、ついに表舞台へ
    death6coin
    death6coin 2020/11/20
    ”大顎(ティランノサウルス)”と”三ツ角(トリケラトプス)”が”踊(ダンス)っちまった”んだなビキビキ
  • 有名なバイキング戦士、実は女性だった

    兜、鎖かたびらを身に着け、恐るべきバイキングの姿を再現する人々。(PHOTOGRAPH BY DAVID GUTTENFELDER, NATIONAL GEOGRAPHIC) 今から1000年以上前、現在のスウェーデン南東部にあたるビルカという都市で、裕福なバイキングの戦士が葬られた。立派な墓には、剣と矢じりが添えられ、2頭の馬も一緒に埋葬されていた。バイキングの男にとって理想的な墓である……たいていの考古学者はそう考えていた。 ところが、研究者が遺骨のDNAを解析したところ、予想外の事実が確認された。墓の主は、女性だったのだ。 研究結果は、2017年9月8日付け学術誌「American Journal of Physical Anthropology」に掲載された。ヨーロッパ全土で何百年にもわたって交易と奇襲を行ってきた中世の船乗り、バイキングのありようについて、考古学者の間に驚きが広が

    有名なバイキング戦士、実は女性だった
  • 米国内で初めてオオスズメバチの巣を発見、働きバチを追跡

    東アジア原産のオオスズメバチが、まだ数は少ないものの米ワシントン州北西部に定着した。研究者らは、その巣を全て発見して駆除するため、懸命な作業を行っている。この写真は日で撮影された。(PHOTOGRAPH BY NOBUO MATSUMURA, ALAMY) 米国内で初めて、使用中のオオスズメバチの巣が発見された。オオスズメバチは米国にとって侵略的外来種(在来生態系に大きな影響を及ぼし得る外来生物)であり、ちまたでは「殺人スズメバチ」と呼ばれて恐れられている。 巣は10月22日、西海岸のワシントン州の町ブレインで見つかった。木の空洞の中に作られており、24日にワシントン州農業局(WSDA)の昆虫学者らによって駆除された。 今回の発見は、この世界最大のスズメバチが米国に定着するのを防ぐうえで、重要な節目になると科学者らは言う。 「(巣が)見つかったと発表できるのを大変うれしく思います」とWS

    米国内で初めてオオスズメバチの巣を発見、働きバチを追跡
    death6coin
    death6coin 2020/10/29
    イレブンソウルのレベル5ネスト発見的な
  • 「金星に生命の痕跡」に反証続々、ホスフィンは誤検出の可能性

    1990年2月14日、探査機ガリレオによって約270万キロの距離から撮影された金星。青みがかった色調に着色され、雲が描く模様の微妙なコントラストが強調されている。(NASA/JPL) 金星の大気中からホスフィン(リン化水素)を検出したというニュースが先月発表され、未知の微生物によって生成されたものではないかとの憶測が飛び交った。しかし、続けて行われた3件の研究では、ホスフィンの証拠は見つからなかった。 そのうちの1つの研究グループは、アーカイブされているほかの望遠鏡の観測データを精査したものの、金星の雲にホスフィンの兆候はなかったとしている。論文は10月27日付けで学術誌「Astronomy & Astrophysics」に発表された。 ほかの2つのグループは、ホスフィンを発見した研究チームのオリジナルデータを再検証したが、やはりホスフィンの証拠は見つけられなかった。その1報も近々「Ast

    「金星に生命の痕跡」に反証続々、ホスフィンは誤検出の可能性
  • ビーバーのいる森は火災に強い、研究

    米グランド・ティートン国立公園のシュワバッカー・ランディングで泳ぐビーバー。(PHOTOGRAPH BY CHARLIE HAMILTON JAMES, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 米国西部で森林火災が猛威を振るっている。カリフォルニア州では120万ヘクタール以上が焼け、オレゴン州では50万人以上が自宅からの避難を余儀なくされた。そんな中、我々が火災と闘ううえで、心強い仲間がいることがわかった。ビーバーだ。 学術誌「Ecological Applications」に9月2日付けで発表された研究によると、ビーバーがダムや池を作り、水路を掘ることで、動植物にとっての防火シェルターが生まれていることが判明した。場合によってはこれが森林火災の延焼を止めることさえある。 「すぐ隣で火事が起こっていても平気です」。そう話すのは、米カリフォルニア州立大学チャンネル・アイランド校の

    ビーバーのいる森は火災に強い、研究
    death6coin
    death6coin 2020/09/30
    焼失地に緑の「島」が点在する形で残ることで植生の回復はかなり早くなるだろう。全部が焼けてしまうと・・・絶滅のリスクすらある。
  • 4千年前の中国・石峁遺跡、謎のヒスイと要塞

    階段状ピラミッドを冠した4300年前の要塞都市、石峁(シーマオ)遺跡。初期中国史の定説に疑問を投げかけている。 (PHOTOGRAPH BY BEN SHERLOCK, NATIONAL GEOGRAPHIC) 中国の黄土高原の砂ぼこりが吹き荒れる丘に、朽ちかけた石垣がある。近くに暮らす人々は長らく、この石垣を万里の長城の一部と信じていた。無理もない。2000年以上前に北方民族との最前線として造られた万里の長城は、黄河が北に大きく屈曲するちょうどこの辺りを通過している。 だが、ここでは場違いなものも見つかった。ヒスイだ。破片だけでなく、円盤や刀剣、笏(しゃく)などに加工されたものも見つかっている。ヒスイはここ陝西省最北部では産出せず、最も近い産地でさえ、およそ1600キロも離れている。万里の長城の特徴とも合わない。オルドス砂漠に近いこの不毛の地で、なぜヒスイが大量に見つかったのか? 中国

    4千年前の中国・石峁遺跡、謎のヒスイと要塞