富野は「機動戦士ガンダム」が35年以上にわたって支持されている理由について、「『ガンダム』というお話は、実は“昔話”だったんですね。つまり、日本人の精神風土にすごくマッチした物語だった。例えば、兄妹でありながら敵と味方に分かれてしまうシャア・アズナブルとセイラ・マスの設定なんかがそうです。それから、アムロ・レイの内向的な側面も日本人が昔から持っているものです」と説明。「そうじゃなければこんな子供向けの作品が、40歳になっても50歳になっても(心に)引っかかるってことないでしょ」と、ニヤリと笑う。