東京電力福島第一原発事故の作業拠点となり、今年4月に全面再開したスポーツ施設「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)で、J3福島ユナイテッドが10日、初のホーム公式戦を開催した。周辺8町村に在住や在学、在職する人を無料で招待した。 【写真】3―1で藤枝に勝利し、サポーターと喜びを分かち合う福島の選手=Jヴィレッジ クラブの現運営法人は2011年2月に発足。1カ月後の東日本大震災による存続の危機を乗り越え、14年にJ3に参入した。普段は福島市、会津若松市で活動。鈴木勇人代表は「福島が活性化するために何ができるかを常に考えてきた」と話す。風評被害を払拭(ふっしょく)するため、リンゴ、桃、米など5種類の農産物を選手が育てて売る活動もしている。 またSDGs(国連の持続可能な開発目標)について「原発事故にあった当事者として、環境や持続可能な社会について福島が先頭に立って考えるべきだ」(鈴木代表)と