ブックマーク / readingmonkey.blog.fc2.com (3)

  • 「ドラゴンボール」的裁定によって作品のプロットを分類する/ノースロップ・フライ『批評の解剖』

    『詩学』第2節で、アリストテレスは、それが描写している対象によって、文学作品を分類することを提案している。文学作品に登場する人物は、「優れているa higher type」か「劣っているa lower type」のいずれかであり、それによって区別することができるだろう、と。ところで英語ではgoodnessとbadnessと訳され、道徳的文学観による価値判断を表すかに見える語は、アリストテレスが使った語ではσπουδαιοsとφαλωsであるが、これは元々単に「重い」と「軽い」を意味する語だった。(「重い」→「忙しい」→「重要な」→「卓越した」/「軽い」→「つまらない」→「劣った」)。 ノースロップ・フライはこれを取り上げて、今でも文学の分類に使えないかと考えた。「重文学」と「軽文学」といった分類ではない(そんなのは、明示的でないだけで、今でもよく使われている)。フライが提案するのはもっと単

    「ドラゴンボール」的裁定によって作品のプロットを分類する/ノースロップ・フライ『批評の解剖』
    deathmix
    deathmix 2009/11/30
  • [時間管理]あなたが今すぐとりかかるべきただひとつのこと+3つの理由

    当は誰もが知ってる《時間を生み出す》たった一つの冴えたやり方」のつづき いますぐやるべきことがどれなのか、「最も重要でもっとも懸念され最もやりたくないこと」が、あまりにいくつもあって選べない、優先順位がつけられないという人がいる。そんな人のために、何か指針となるようなものがあるだろうか? 実はあまりない。 事柄に優先順位が付けられない人は、そもそもその基準を果たすべき価値観についても、優先順位がついていない可能性が高いからだ。そういう人は、バリュー・ソーティング・カードなんかをやった方がいいのかもしれない。 あるいは、周囲と比べてたかだか相対的に若いということが、なにか無限の時間を保証してくれるとかいう浮かれた夢でもみているかもしれない。それとも「すべてをやる」ことができるという、まだなにひとつやったことがない者だけが抱え込める甘美な思いこみにしがみついているのかもしれない。 しかし我

    [時間管理]あなたが今すぐとりかかるべきただひとつのこと+3つの理由
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    deathmix 2009/11/13
  • ベルクソン『思想と動くもの』(岩波文庫)

    ここだけの話、ベルクソンはヨイ。 ギブソニアンなんてのは、ベルクソンを読んだこともなければ想像したこともない連中のことをいうんだろう。 (今じゃさっぱりの)ニューサイエンス野郎というのも、ベルクソンを読んだこともなければ想像したこともない連中のことをいうんだろう。 訳者は「ほとんど天才」である、あの河野与一である。 今は1冊にまとめられた『思想と動くもの』だが、かつては3分冊になっていてしかもベルクソンの「哲学入門」なるものから始まっていた。 その「哲学入門」について河野与一が書いた「啓蒙的」な「前書き」がこれ。 「ベルクソンは危険な思想家である。殊にこの最初に訳出した論文は、これを『入門』の名にかこつけて、テツガクに関する初歩の知識を求める読者の手にそのまま渡すことが、果たして良心を持つものの為すべきことかどうか疑わしいとさえ思われる。 一般にいって哲学者の言説に耳を傾けようとするところ

    ベルクソン『思想と動くもの』(岩波文庫)
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    deathmix 2008/07/18
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