デジタルブック先取り計画の概論編でのべたように、本をラクにスキャンするためには、まずは紙の束にまで解体する必要がある。こうしてしまえば、スキャンをオートシートフィーダのあるスキャナでまとめて片づけることができるからだ。 はじめに、この作業で大きな役割をはたす裁断機について見てゆく。 裁断機とはこんなやつだと思っていた。しかしいまは、よりすすんだディスクカッターというタイプのものが主流らしい。 これは、簡単・正確・安全と3拍子そろった、とても洗練された文具だ。使い方もカンタンで、紙束をセットして、紙押さえ兼カッターレールで固定し、カッター部を何度か上下に滑らすだけ。わたしが使っているのはDC-210という機種なのだが、これは40枚ほどをいちどにカットできる。 とはいっても、40ページ未満の本などめったにない。このディスクカッターをつかうという前提で、本のほうを解体する必要がある。その手順は次