ゲーセンには、その身を焦がすようにゲームに没入していくお客が少なからず、居る。 あるいは、社会人(常識人)としてバランスを欠いた支出を、いわゆる「オタク趣味」に費やすお客が多く存在する。 そういうお客と何人(何百人)となく接してきて思うのだが、彼らの中には明らかに「ゲーム(オタク)依存症」とも言うべき症状(行動)を見せるお客が居る。そういうお客は大別して「消費型依存」と「コミュニティ型依存」という、二つのクラスターに分類することができる。 消費型依存のお客とは、ゲームプレイの時に得られる興奮、達成時の多幸感(ドーパミンの分泌)を繰り返し得ようとし、「ゲームに嵌る」お客。格闘ゲームで「勝利した」興奮が忘れられず、繰り返しコインを投入するなどのほかに、「コインを投入する」こと自体で気分を高揚させているお客なども含まれる。 コミュニティ依存型のお客とは、学校や職場に「自分の居場所」を見出せない、